特定非営利活動法人 よみがえれ卒業アルバム

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私たちについてAbout

理事長あいさつ

田中 秀幸

特定非営利活動法人
よみがえれ卒業アルバム
理事長 田中 秀幸

 2011年3月11日に発生した東日本大震災は、学校の卒業時期と重なり、多くの卒業アルバムが被害を受けました。

 救援活動で、瓦礫のなかから写真やアルバムを見つけ出し大切に扱う姿が大きく報道されました。その光景は今でも私たちの心に深く焼き付いています。

 特定非営利活動法人よみがえれ卒業アルバムは、全日本学校アルバム印刷組合様、協同組合日本写真館協会様のご努力とご支援のもと、当時卒業式を迎えた児童生徒達の卒業アルバムの再製支援を行い、約1500冊の卒業アルバムの再製支援を行いました。

 その後も台風や豪雨災害などで被災し卒業アルバムを失った方々からのご相談が次々と寄せられており、再製を支援する活動を続けてきましたが、残念ながら自然災害はあとを絶たず、2024年1月1日には能登半島地震が発生して多くの方々が被災され、卒業アルバムの再製支援の必要性は今なお変わりません。

 卒業アルバムは、単なる写真の寄せ集めではなく、学生時代のかけがえのない大切な想い出が凝縮されており、何十年経っても当時の記憶を想い出させてくれる、心の支えになるような稀有な存在であり、日本独自の学校文化や地域社会の風習が記録されている貴重な記録資料でもあります。

 また、卒業アルバムの再製は、個人情報や著作権の保護にも配慮しながら進めなければならず、法令等を遵守し、適正な手続きの確立や運用も必要となります。

 私たちはこれまで、全国の印刷・写真業界のみなさまと協力しながら、地震や豪雨などの災害で被災した卒業アルバムの再製や、火災や水害、盗難などによってアルバムを失った方々への支援を行ってまいりました。

 今後も引き続き、卒業アルバムを失くしてしまった方々に寄り添いながら、大切な卒業アルバムの再製を支援する活動を続けてまいります。

 みなさまのご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。

設立趣旨

 日本は古くから地震、台風、水害、火山噴火など、さまざまな自然災害に見舞われてきました。特に2011年の東日本大震災、そして2024年の能登半島地震では、多くの人々が大切な想い出とともに卒業アルバムを失いました。

 震災後、被災地ではボランティアの方々が瓦礫の中から写真を見つけ出し、一枚一枚丁寧に泥を拭い、大切に保管する姿が報道されました。それは「想い出」の価値を再認識させるものであり、写真やアルバムが単なる記録ではなく、人々の心を支える存在であることを強く印象づけました。

 しかし、卒業アルバムはオーダーメイドの限定出版であり、大量生産されるものではないので、在庫が存在しません。一度失われれば、再び手にすることは極めて困難です。技術的には複製が可能であっても、コストの問題や個人情報保護、著作権保護の観点から、個人が独自に再製することは難しいのが現状です。

 特定非営利活動法人よみがえれ卒業アルバムは、こうした課題に向き合い、被災により卒業アルバムを失った方々に再び想い出を取り戻していただくことを目的として設立されました。

 2011年の設立以来、私たちは東日本大震災で被災した卒業アルバムの再製を進め、全国の写真館・印刷業界の皆様と連携しながら、火災、水害、盗難などによる喪失にも対応する支援体制を整えてきました。

 近年では、気候変動の影響により災害の規模が拡大し、全国各地で被害が発生しています。また、個人情報保護や著作権保護の観点から、適正な手続きを確立し、社会的な理解を深めることも重要な課題となっています。私たちは、卒業アルバムの再製支援だけでなく、個人情報や著作権の適正な取り扱いについても啓発活動を行い、安全かつ持続可能な仕組みを確立してまいります。

 本法人の活動は、会員の会費に加え、広く支援金を募りながら運営されます。また、事業の適正な実施には、学校や地域の写真館、印刷会社各社との連携が不可欠です。卒業アルバムの保証制度や相談窓口が存在しない現状を踏まえ、被災者の方々が安心して相談できる体制の整備も進めていきます。

 卒業アルバムの再製活動は、私たちが取り組まなければ、他に代わる存在はありません。だからこそ、私たちは設立当時の想いを忘れずにこの活動を続け、想い出と希望を未来へつなぐ役割を果たしてまいります。特定非営利活動法人としての社会的責任を果たしながら、みなさまとともに、より多くの方々の記憶を守る活動を広げてまいります。